【現場大将】「要素間で曲線が重なります」というメッセージが表示される
「要素間で曲線が重なります」というメッセージは、接線長の合計が前点からの距離より長い場合に表示されます。 該当するIP座標などの数値が正しいか確認してください。
メッセージについて
メッセージは、接線長の合計が前点からの距離より長い場合に表示されます。
主な原因は、IP座標の入力ミス、半径、パラメータ等の入力ミス等があげられます。
ここでは、エラーが出ている根拠となる確認方法を説明します。
なお、誤差が許容範囲内であれば重複許可量の数値を変更することで回避することも可能です。
1. 重なっている要素の番号を確認する
1-1.メッセージに表示された○~△番目のデータ(画面では2~3番目)を確認します。
メッセージに表示されている番号について
表示されている番号はIPの番号ではありません。
NO.欄の番号です。
2. 種別・前点からの距離を確認する
2-1.○と△それぞれの種別を確認します。
2-2.△番目の前点からの距離を確認します。
3. ○番目の要素表示画面を表示する
3-1.○のデータを選択し、[要素表示]ボタンをクリックします。
4. 接線長の長さを確認する
4-1.要素表示画面が表示されます。「単円」の場合は「TL(接続長)」を確認し、「クロソイド」の場合は「Tc2(接続長)」を確認します。
4-2.[OK]ボタンをクリックします。
接線長について
ここで確認した接線長の長さは、以降の手順で使用しますので、メモをしておいてください。
5. △番目の要素表示画面を表示する
5-1.△のデータを選択し、[要素表示]ボタンをクリックします。
6. 接線長の長さを確認する
6-1.要素表示画面が表示されます。「単円」の場合は「TL(接続長)」を確認し、「クロソイド」の場合は「Tc1(接続長)」を確認します。
6-2.手順5-1と手順6-1で確認した接線長を足します。
接線長について
ここで確認した接線長の長さは、以降の手順で使用しますので、メモをしておいてください。
7. 距離を比較する
7-1.平面線形要素画面の△側の前点からの距離と接線長を合計した値を比較します。
8. 確認する
8-1.以上の確認を行うとどのくらいの誤差が生じているのかが判明します。 この誤差により、メッセージが表示されています。
確認事項
1.IP座標のX座標、Y座標の値が間違っていないか確認してください。
2.カーブ要素、クロソイドの場合はパラメータの値が間違っていないか確認してください。
また誤差が許容範囲内である場合は、計算実行時に重複許可量を変更し、計算実行してください。
※本FAQは、掲載時点の最新バージョンで作成しております。現在の最新バージョンの操作方法と異なる場合がございますので、予めご了承ください。
掲載日:2014年10月10日