【秋田県 R5.9】電子納品の成果品を作成する流れを知りたい
【電子納品支援システム・写管屋】秋田県 令和5年9月の電子納品手順についてポイントを解説します。
よくあるトラブル・エラーについて
写真のみの電子納品の場合、チェックシステムでエラーが発生します。
エラーに関して、以下の案を監督職員と協議して、決定してください。
案1:チェックシステムでREGISTER関連のエラーが出ても、そのまま提出する
案2:REGITERフォルダを作成し、ダミーとして着手前写真・完成写真を入れる
※写真のみの電子納品でも、電子納品支援システムから出力する。着手前写真・完成写真に、ダミーとしてjpeg写真を入れる。
境界座標緯度経度の入力手順について
現在、国土地理院「測量成果電子納品境界座標入力支援サービス」が、メンテナンスに伴いサービスを停止しており、
本FAQでご紹介している「境界座標入力支援サービス」を使用した工事管理情報や完成図面の取り込み時の基準点情報の緯度経度の入力がご利用いただけなくなっております。
下記FAQにて、「境界座標入力支援サービス」を使用せずに経度緯度情報を入力する手順を掲載しています。
「測量成果電子納品境界座標入力支援サービス」のメンテナンスが完了するまでの期間は、下記FAQをご確認のうえ、境界座標緯度経度を入力してください。
1. 工事選択~環境設定(準備)
使用するソフト:デキスパート基本部・電子納品支援システム
ここでのポイント!
①デキスパート基本部にて、使用する工事を選択
②電子納品支援システムを起動
③適用基準「秋田県 令和5年9月」を選択
「秋田県 令和5年9月」の基準がない場合は、デキスパート基本部で自動アップデートを行ってください。
④図面工種を選択
CAD図面作成時と同じ図面工種を選択してください。図面工種は後から変更できます。
⑤使用するバインダを選択
使用するバインダが不明確な場合、すべてのバインダにチェックを付けてください。
不要なバインダがあっても、問題ありません。
⑥環境設定を行う
よく使用するファイルの拡張子を設定することができます。
設定する必要がない場合は、[いいえ]ボタンで設定画面を閉じてください。
2. 工事管理情報の入力
使用するソフト:電子納品支援システム
ここでのポイント!
①「施工箇所」は[住所マスタ]から選択
今回の現場の県・市区町村を選択してください。
複数の地域にまたがる場合は、複数回に分けて選択してください。
②「工事分野」「工事業種」「工種・工法型式」「発注者コード・発注機関名」は[CORINSマスタ]から選択
今回の工事に当てはまる内容を選択してください。
「工種・工法形式」は複数回に分けて選択することが可能です。
③「境界座標緯度経度」は「国土地理院ウェブサイト」から取り込む
「国土地理院ウェブサイト」で地図を表示し、工事の起点・終点をそれぞれ地図上でクリックすると、境界座標が表示されます。
④「施設コード」はドロップダウンリストから選択
道路の修繕など施設が関係ない場合は「その他(道路分野)」を選択します。
⑤「施設名称」の入力
施設がある場合は施設名を手入力します。
施設がない場合は道路や河川の名称を手入力します。
⑥「測地系(施設情報)」はドロップダウンリストから「02:世界測地(JGD2011)」を選択
⑦「施設情報平面直角座標系番号」「施設情報平面直角座標X座標」「施設情報平面直角座標Y座標」は「国土地理院ウェブサイト」で確認し手入力
「国土地理院ウェブサイト」で地図を表示し、「全点取り消し」してから施設の代表点をクリックします。
該当する点がない場合は工事の中心を1回クリックします。
平面直角座標に出た情報を手入力します。
⑧「発注年度」「工事番号」「工事実績システム登録番号」「工事内容」「ICON対象」「BIMCIM対象」「工事担当課」「受注者コード」は手入力
発注年度 | 発注年度を西暦4桁で入力 |
工事番号 | 工事番号を入力 |
(工事名称) | 未入力の場合は入力 |
工事実績システム登録番号 | コリンズの登録番号を入力 登録がない場合は「0」を入力 |
(工事開始日・工事終了日) | 未入力の場合は入力 |
工事内容 | 代表的な工種と数量を入力 入力例:「〇〇工100m3」 |
ICON対象 | 対象工事なら「1」、対象工事でない場合は「2」を選択 |
BIMCIM対象 | 対象工事なら「1」、対象工事でない場合は「2」を選択 |
工事担当課 | 工事担当課を入力 |
受注者コード | 大阪府電子調達(電子入札)システムで使用するコードを入力 |
※入力する内容は、[アシスタント]ボタンをクリックして表示されるアシスタント画面に記載されています。
⑨その他の項目は必須項目ではないので、任意で入力
3. 完成図面の取り込みと情報入力
使用するソフト:電子納品支援システム
ここでのポイント!
①図面は「P21形式」で提出
②エクスプローラから図面を取り込む
③すべての図面を選択して、「作成者名」「作成ソフトウェア名」「縮尺」「SXFバージョン」を一括で入力
作成者名 | 最終的な図面を作成した会社名を入力(基本は受注者の会社名) |
作成ソフトウェア名 | 「A納図」などのCADソフトの名称を入力 |
縮尺 | 図面の縮尺を入力 ※図面に縮尺が記載されている場合は、一覧から「ZUSHI」(図示)を選択してください。 |
SXFバージョン | 「3.1」を選択 ※図面の赤い✕印が消えない場合は、「2.0」に変更してください。 |
④[編集]→[図面番号一括入力]で、図面番号を連番で設定
あらかじめ連番にしたい順序にドラッグで並べ替えてください。
⑤1ファイルごと、図面ファイル名を入力
⑥「平面図」「位置図」「一般図」の場合は、基準点情報緯度経度を「国土地理院ウェブサイト」から取り込む
基準点情報緯度経度は、現場内の1点の緯度経度情報を入力します。
緯度経度の情報がない場合は、現場の中心付近の情報を入力します。
図面の表題欄(タイトルボックス)について
図面の表題欄(タイトルボックス)は、秋田県の定める事項で記載してください。
詳しくは、秋田県電子納品運用ガイドライン等の運用【02テクニカル編】 令和5年度改訂版
P.11「フォルダ構成(図面)」とP.34「タイトルボックス 電子納品【土木編】」をご参照ください。
図面の背景色について
原則として、図面の背景色は黒で作成してください。
発注者と協議のうえ、背景色の変更は可能です。
詳しくは、秋田県電子納品運用ガイドライン等の運用【02テクニカル編】 令和5年度改訂版 P.11「フォルダ構成(図面)」をご参照ください。
4. その他の書類の登録
使用するソフト:電子納品支援システム
ここでのポイント!
①出来形書類の取り込み
出来形管理システムで入力したデータを直接取り込むこともできます。以下のFAQより詳細をご確認ください。
②施工計画書の取り込み
施工計画書作成支援システムで作成した施工計画書をExcel出力する方法については、以下のFAQより詳細をご確認ください。
③その他資料の取り込み
OTHRS(その他フォルダ)に以下の書類を格納してください。
1.最終契約書の写し
2.本工事内訳書(金抜き)
3.条件明示・特記仕様書
④台帳フォルダ「着工前」「完成」への写真の取り込み
各種書類データは、1ファイル10MB以内で格納してください。
5. 写真データの作成
使用するソフト:写管屋
ここでのポイント!
①写管屋を起動
②適用基準「秋田県 令和5年9月」を選択
「秋田県 令和5年9月」の基準がない場合は、デキスパート基本部で自動アップデートを行ってください。
③ツリーを作成
④任意フォルダから写真を取り込む
写真の画素数は、黒板の文字が判読できる100~120万画素(1280×960)程度が目標となります。
写真データは、写真の信憑性を考慮し、明るさの調整や日付の変更等の一切の編集が認められていません。
詳しくは、秋田県電子納品運用ガイドライン等の運用【02テクニカル編】 令和5年度改訂版 P.10「フォルダ構成(写真)」をご参照ください。
⑤写真タイトルを入力し、赤い✕印を消す
6. 電子成果品の出力
使用するソフト:電子納品支援システム
使用するメディアの状態について
CD-RやDVD-Rなどのメディアに直接書き込みする際は、フォーマット(初期化)していないメディアに書き込みを行ってください。
ここでのポイント!
①[データ出力]をクリック
②チェック項目選択は、[情報チェック]と[レイヤ名チェック]にチェックを付ける
③メディアの選択は、事前にチェックシステムでチェックを行う場合は[ディスクイメージ]、直接メディアに保存する場合は[CD/DVD/BDメディア]を選択
④写真データの出力は、[写真データを出力する]を選択
⑤出力対象フォルダは、出力するフォルダを選択
⑥検査・閲覧ソフト添付設定は、[検査閲覧ソフト添付しない]を選択
⑦打合せ簿の並び順は、[打合せ簿を時系列に並べる]にチェックを付け、[発行日付]を選択
⑧写真の情報チェックでエラーがあれば、確認して修正
⑨出力完了
メディアの種類と枚数について
原則として、CD-RまたはDVD-Rのメディア1枚に収めて成果品を作成します。
成果品のデータ容量がDVD-Rの容量を上回る場合は、発注者と協議のうえ、BD-Rの利用も可能です。
詳しくは、秋田県電子納品運用ガイドライン等の運用【01運用編】 令和5年度改訂版 P.22「電子媒体への表記規則」をご参照ください。
7. 電子納品チェックシステム(土木)でのチェック
使用するソフト:電子納品チェックシステム(土木)
ここでのポイント!
①国交省ウェブサイト「 電子納品チェックシステムダウンロード 」から「電子納品チェックシステム(土木)」をダウンロードし、インストール
②チェック対象のデータを[参照]から選択
③チェック結果を印刷
8. ラベル印刷
使用するソフト:電子納品支援システム
ここでのポイント!
①電子納品支援システムにて、[ラベル印刷]をクリック
②テンプレートで「秋田県 令和5年9月」を選択
「秋田県 令和5年9月」のテンプレートがない場合は、デキスパート基本部で自動アップデートを行ってください。
③提出年月を入力
今回の成果品を提出する年月を入力します。
④ウィルス枠設定
ウィルスチェック日 | ウィルス対策ソフトで成果品をチェックした日を入力
|
ウィルス定義ファイル日付 | |
フォーマット形式
| CD-Rの場合:Joliet |
DVD-Rの場合:UDF Bridge | |
BD-Rの場合:UDF 2.6 |
⑤[印刷]をクリック
⑥メディア番号設定
1枚ですべて収まった場合は、開始メディア番号「1」、終了メディア番号「1」、総メディア枚数「1」となります。
⑦プリンタの詳細設定(プロパティ)
プリンタの主な設定例:
EPSON | 基本設定タブ 用紙種類:CD/DVDレーベル 給紙方法:CD/DVDトレイ |
Canon | 基本設定タブ 用紙の種類:プリンタブルディスク(推奨品) 給紙方法:ディスクトレイ |
ページ設定タブ 用紙サイズ:CD-Rトレイ |
⑧余白設定:詳細は下記PDFをご参照ください。
→ラベル印刷設定【P22】(labelsetting_guide.pdf)
⑨印刷、確認
ラベル印刷の注意点について
シールやテプラは使用できません。
ケースラベルの背表紙の作成は任意です。
詳しくは、秋田県電子納品運用ガイドライン等の運用【01運用編】 令和5年度改訂版 P.22「電子媒体への表記規則」をご参照ください。
※本FAQは、掲載時点の最新バージョンで作成しております。現在の最新バージョンの操作方法と異なる場合がございますので、予めご了承ください。
更新日:2024年11月06日
掲載日:2024年01月15日